パソコンが一般家庭に普及し、今ではゲームやスマートフォンもインターネットに繋いで遊ぶ時代となりました。そのため大手企業ではなく、中小企業や一般家庭でもNASと呼ばれている、パソコンなどのデータをネットワークハードディスク上に保存する機器がドンドン普及しています。
このNASは日本語名では「ナス」と読まれており、また正式な名称はNetworkAttachedStorageです。
このNASの最大メリットは、パソコンの中にある大切なデーターを保存することができるので、ほとんどファイルサーバーと変わりない操作性とコンパクト性です。
普及品のNASの中でも人気が高いのが、バッファロー(BUFFALO)製のリンクステーションやアイオー・データ(I・ODATE)製のランディスク(LANDISK)と呼ばれているネットワークハードディスクの主に2つがあります。
Ext2とGPT保護パーティションの2重トラップ
但し、このNASは便利になる機器ではあるものの、故障やトラブルが起きてしまうと対応が厄介というデメリットもあります。というのもNAS(ナス)はネットワーク上のファイルサーバーとしての位置づけが主なため、そもそもファイル形式が違います。通常、ウィンドウズPCの多くで今日現在、NTFSというファイル形式が採用されています。
WINDOWS XP以前のOSではFAT32が使われていましたが、今日現在、USBの外付けハードディスクなどの一部で採用されている他は、ほとんどなくなりました。
またMacOSのファイルシステムにはHTFSが使われています。このようなOSが混在するLAN環境を想定しているため、バッファロー(BUFFALO)製のリンクステーションやアイオー・データ(I・ODATE)製のランディスク(LANDISK)のNASはExt2というリナックス系のファイルシステムを採用して、両方のOSが混在するネットワーク環境でもファイルサーバーとして使えるように工夫されているのです。
尚、Linux(リナックス)系ファイルシステムを用いているためファイルシステムが違うので、一旦、トラブルが発生するとクライアントPCからアクセスが全然できなくなってしまいます。
このLinux系のファイルシステムにはExt2と最新のファイルシステムであるExt3とExt4があります。またLinux系ファイルシステムExt3とExt4は、データを保護する機能がないので、処理を高速で行なうことが可能なため、USBメモリーなどのリンクステーション以外にも使用されています。
MBR方式とGPT方式の2種類の方式がハードディスクのパーティションテーブル規格に現在は採用されていますが、バッファロー製のリンクステーションやアイオー・データ製のランディスクのトラブル原因として、Linux系のファイルシステムでExt2を用いていることと、GPT保護パーティションを採用していることがさらにトラブルが深刻化する原因の1つです。
LANなどのネットワーク環境をNASは快適にしてくれる一方で、トラブルを起こしてしまうとパソコンに関して知識のない人間では回復方法が分からず、深刻なケースに発展することがほとんどです。
ハードディスクの物理障害でも格安なデータ復旧サービス会社。17年以上の実績があり人気です。
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備考 | RAID5やRAID6といったNASサーバーにも対応。格安データ復旧業者の代表格。机の上から外付けHDDを落としてしまったといった重度障害にも低価格で対応しているため、個人、中小企業、大企業でも評判 |
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