起動しないPCからでもデータを復元

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起動出来ないパソコンのほとんどは

Windowsが正しく起動できませんでした

「起動しないPCからでもデータを復元」というキャッチフレーズに惹かれてデータ復元ソフトを購入してしまう人が多くいますが、起動出来ないパソコンからデータ復元ソフトを使って復旧できるケースは稀です。

 

ドライブとして認識できれば色々なデバイス、メディアでも使用可能ですが、起動出来ないパソコンのほとんどは、ハードディスクやSSDなどのドライブ自体が機械的に故障しているケースがほとんどです。

 

この「論理的なトラブル」では、「NTLDR is missing」や「フォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?」、
ブルースクリーン」、などのエラーメッセージが表示されるケースがほとんどです。

 

またチェックディスク(スキャンディスク)を自動でも手動でも行うと、ファイル・フォルダが消えるトラブルが発生しやすくなります。このようなチェックディスク(スキャンディスク)に関するトラブルは、特にBADSECTOR(セクター不良)があると発生しやすくなります。

 

このようなcheckdisk(スキャンディスク)は最悪、データだけではなく、システムがあるMBR上などでトラブルが発生ると、パソコンが起動できなくなります。

 


故障割合

故障割合

故障・トラブルの割合としては、7割が「機械的に故障」しており、残り3割が「OSやフォーマット、パーテーション」などの「論理的なトラブル」です。

 

ほとんどが「機械的に故障」に該当するケースが多く、購入から4年以上経過すると、ヘッド故障の異音発生以外にもBAD SECTOR(セクター不良)など何らかのトラブルに巻き込まれやすくなります。

 

 

このような場合、パソコンであれば、「BIOS」でHDDやSSDなどの内蔵ドライブが認識しているかどうかが重要です。起動しない状態になってしまった原因が「ドライブ」の認識にあるのか、それとも、「WindowsOSやフォーマット、パーテーション」などの論理的な故障原因から発生しているのか、「切り分け」が可能だからです。

 

「BIOS」で認識されないドライブはハードディスクであれ、SSDであれ、パソコンから認識不能です。
「マイコンピュータ」でも「コンピュータの管理」でも認識できません。

 

それもそのはずで、「BIOS」で認識されたものが、Windows上で管理可能となり表示されるからです。


データ復元ソフトが有効なケース

ファイナルデータ

データ復元ソフトが有効なのは、記録メディアが「機械的に故障」していないケースです。一般的に分かりやすいのは、「BIOS」で認識しているかどうかです。

 

尚、「機械的に故障」は、何も物理的に故障しているケースだけではありません。

 

「基盤」などのファームウェア不良も記録メディアが「正常」に作動しなくなるので、「機械的に故障」に含まれます。「基盤」などのファームウェア不良が原因のトラブルが多いのは、USBメモリーです。

 

またSDカードやmicroSDカード、SSDも「基盤」などのファームウェア不良や制御不良により、故障が発生しやすいメディアです。データ復元ソフトが有効なのは、BIOSで認識され、「マイコンピュータ」でも「コンピュータの管理」でも、正常に認識されている記録メディアのみです。

 

その他、「データの削除」、「誤ったフォーマット」などの直後の場合にも、データ復元ソフトは有効です。

 

この場合の「データの削除」とは、ゴミ箱に捨てたデータファイルを空にした状態です。「空」にしていない場合、そもそのデータは「ゴミ箱」の中に、捨てられず保存されています。

 

そのため、データ復元ソフトを使用する必要もなく、「ゴミ箱」の中のデータを元に戻すだけで充分です。


「データの削除」、「誤ったフォーマット」場合とデータ復元ソフト

但し、「データの削除」、「誤ったフォーマット」でも、全てがデータ復元ソフトで復旧できるわけではありません。

 

というのも、「データの削除」、「誤ったフォーマット」にその場で、気が付けば良いのですが、1、2週間も経ってからユーザーが気が付くケースがあります。

 

この場合、データ容量にもよりますが、ほとんどが復旧できません。パソコンを使用し続けている場合、削除やフォーマットされたデータは次々に上書きされます。データは上書きされると、損傷または消失します。

 

特に、データサイズが大きい、写真画像や録画された動画は損傷しやすい傾向があります。

 

また「マイコンピュータ」でも「コンピュータの管理」で「RAW」表示されていたり、最大記録容量が正確ではない場合、データが消失しているケースが多くあります。

 

データ復元ソフトが有効なケースは下記の通りです。

  1. 「BIOS」で認識している
  2. 「マイコンピュータ」でも「コンピュータの管理」でも正常に認識されている
  3. 「データの削除」、「誤ったフォーマット」などの直後
  4. 「データの削除」、「誤ったフォーマット」1、2週間以上経過していない

 

 

ハードディスクの健康状態チェック

ハードディスクの健康状態

常日頃からハードディスクの電源投入回数や使用時間、温度などのS.M.A.R.T.情報を一覧で確認することが 大切です。
「S.M.A.R.T.情報」は、いわば、ハードディスクの健康状態チェックです。

 

この「S.M.A.R.T.」とは、「Self Monitoring Analysis and Reporting Technology」の略称です。
日本語で簡単にいえばハードディスクの自己診断機能です。

 

「S.M.A.R.T.」は、ハードディスクのファームウェア(基盤)によって実装されています。
この「S.M.A.R.T.情報」を診断することで、ハードディスクの電源投入回数や使用時間、温度状況を知ることができます。

 

常日頃からチェックしていれば、異常値が現れた際に、素早く対応可能です。
また、交換の時期の目安にもなります。

 

 

一般的には「BIOS」での認識と失敗が目安になりますが、より正確に診断するには、「S.M.A.R.T.情報」を基に健康状態をチェックすることが大切です。

 

但し、「BIOS」も「S.M.A.R.T.情報」も故障が発生した後には全く役に立ちません・・・。

 

あくまで、日常時のチェックが主であり、また最終確認的な意味合いしかありませんので注意が必要です。


「CrystalDiskInfo」

CrystalDiskInfoのセットアップ画面

「S.M.A.R.T.情報」を基に各種データを表示してくれるツールに「CrystalDiskInfo」があります。

 

この「CrystalDiskInfo」が優秀なツールとして人気なのは、内蔵ドライブ以外にも、USB接続したハードディスクの「S.M.A.R.T.情報」も表示できることがあります。

 

「CrystalDiskInfo」以外のツールでは、内蔵ドライブとして認識可能なSATAやIDE接続でないと使えないものがほとんどです。

 

その点、「CrystalDiskInfo」は内蔵ドライブはもとより、USB接続したハードディスクの診断にも利用可能なので、大変便利です。勿論、最近のノートパソコンでも使用されるケースが増えたSSDの「残り寿命」に対応しています。

 

「CrystalDiskInfo」で表示されるデータの中でも、重要なのが、「不良セクター数」と「温度」です。大まかな診断基準としては「不良セクター数」が10以上か10未満かが基準になると思われます。一桁なのか、二桁なのかが分岐点です。
また、「温度」も極めて重要です。1,2度の誤差があるものの、50度を超えてくると、「磁性体の劣化」や「不良セクター数」が進行しやすいからです。パソコンが起動しなくなる前に、利用しておきたいツールが「CrystalDiskInfo」です。

 

無料版ではサポートしてもらえないし、不安だという人は有料版の「Auslogics BoostSpeed 10 PRO」でも良いでしょう。この「Auslogics BoostSpeed 10 PRO」もパソコンのメンテナンスソフトです。


「起動しないPCからでもデータを復元」まとめ

データ復元ソフトは、それぞれ若干、機能が違いますが、大きくは変わりません。
復元できないものは、そもそも復元できません。

 

「起動しないPCからでもデータを復元」とあっても、そもそも「BIOS」や「S.M.A.R.T.情報」を取得できないハードディスクやSSDの場合、認識すら出来ないので、データ復元ソフトも役立ちません。

 

 

「BIOS」や「S.M.A.R.T.情報」の操作ができなくても、「コンピュータの管理」で正確に情報が表示されているかどうかが重要です。「RAW」表示や「容量サイズが不正確」な場合、データ復元ソフトでの対応は出来ないため、専門のデータ復旧業者に依頼する必要があります。

 

 

「マイコンピュータ」で表示されていなくても、「コンピュータの管理」で正常にパーテーション等が認識されていれば、復元できる可能性があります。

 

「コンピュータの管理」で認識されているのに、「マイコンピュータ」で表示されないケースの1つにファイルシステム情報の消失があります。パーテーションは元のまま残っているのに、ファイルシステム情報がフォーマットや電気的なトラブルで消失しているケースです。

 

尚、電気的なトラブルが発生した場合、SSDやUSBメモリー、SDカードなどはほとんどがファイルシステムだけではなく、データも消失します。この場合、専門のデータ復旧業者でも救出は難しくなります。データ復旧費用の相場はこちら

 

 

また、ハードディスクが経年劣化し、不良セクターなどが多発している状態で、ファイルシステム情報のフォーマットを実行した場合も、救出は難しくなります。

 

「起動しないPCからでもデータを復元」できるのは、そもそも極わずかであり、救出できる可能性はありますが、データ復元ソフトを購入する前に、「BIOS」や「S.M.A.R.T.情報」「コンピュータの管理」「マイコンピュータ」で認識されているのかどうか確認した方が無難です。特に「BIOS」や「S.M.A.R.T.情報」で認識されていない場合、購入しても時間も労力もお金も無駄になるからです。また認識されている場合、どのように表示されているのか確認することが大切です。

 

データピット

データピットドットコムの特徴

ハードディスクの物理障害でも格安なデータ復旧サービス会社。17年以上の実績があり人気です。

評価 評価5
備考 RAID5やRAID6といったNASサーバーにも対応。格安データ復旧業者の代表格。机の上から外付けHDDを落としてしまったといった重度障害にも低価格で対応しているため、個人、中小企業、大企業でも評判

オントラック

オントラックの特徴

信頼性では日本有数なデータ復旧サービス会社。ハードディスク以外の各種メディアにも対応。

評価 評価4.5
備考 法人申し込みと個人申し込みでは料金体系が異なる。現在、法人だけではなく個人ユーザーにも利用しやすくなっている。

アドバンスデザイン

アドバンスデザインの特徴

調査報告内容の評価が高いデータ復旧サービス会社。通常、調査報告内容は詳細には顧客には伝えられません。ですが、このアドバンスデザインは調査内容が的確であり信頼性も高いことが特徴です。

評価 評価4.5
備考 近年、とくにバッファロー製のテラステーションやリンクステーションなどのNASやRAIDサーバー対応にチカラを入れている

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